はじめに
uGUI の Button や Text の Inspector は通常方法でエディタ拡張することはできないですが、
https://bitbucket.org/Unity-Technologies/ui
uGUI のソースコードはオープンソースとして上記 URL で公開されているので
プロジェクトファイルをダウンロードして直接カスタマイズすることで
uGUI の Button や Text の Inspector もエディタ拡張できます
この記事では uGUI の Button の Inspector をエディタ拡張する方法を紹介していきます
手順
https://bitbucket.org/Unity-Technologies/ui/downloads/?tab=branches
上記のページにアクセスして
自分が使用している Unity のバージョンの「zip」を選択します
ダウンロードした「Unity-Technologies-ui-XXXX.zip」を展開します
展開したフォルダの中にある「UISystem.sln」を開きます
「ButtonEditor.cs」を開きます
この ButtonEditor クラスが Button の Inspector をエディタ拡張するためのクラスなので、
ButtonEditor を編集することで独自のエディタ拡張を追加することができます
例えば、上記のように OnInspectorGUI 関数にボタンを表示するコードを追加します
そして、コードエディタでビルドを実行します
(Visual Studio の場合はメニューの「ビルド > ソリューションのビルド」を押す)
すると、「UISystem.sln」が存在するフォルダに「Output」フォルダが作られます
「Output」フォルダ内の「Editor」フォルダを開いて「UnityEditor.UI.dll」をコピーします
【Unity のインストール先】\Editor\Data\UnityExtensions\Unity\GUISystem\Editor
次に、上記のフォルダを開いて
「UnityEditor.UI.dll」が存在するのを見つけたら、
先ほどコピーした「UnityEditor.UI.dll」をここに貼り付けて上書きします
Unity の .dll を上書きするので、不安であればバックアップを取っておいてください
これで、Unity を開いて Button コンポーネントの Inspector を見てみると
先ほど追加したボタンが Inspector に追加されていることが確認できます
このように、uGUI のソースコードを直接カスタマイズすることで
uGUI の Button や Text の Inspector をエディタ拡張することができます