コガネブログ

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【Unity】Inspector における Transform の操作性を向上する「TransformPro」紹介($10.80)

はじめに

この記事は「Unity アセット真夏のアドベントカレンダー 2017」の8/26の記事です

昨日は やのせん さんの「Camera Projecterで球面ディスプレイに360度画像を表示する。」でした
明日は Yuuki Hirai さんの「拡張エディタのThird Person Controller - Melee Combat TemplateかParticle Playgroundの使い方」です

概要

2017/3/7 に、エディタ拡張用のアセット「TransformPro」がリリースされました

「TransformPro」を導入すると、
Inspector における Transform の操作性が向上します
また、 Scene ビューの右上にコピペやスナップ用のボタンが追加されます

検証環境

  • Unity 5.6.2f1
  • TransformPro 1.3.2

クイックスタート(英語)

Inspector

f:id:baba_s:20170822182122p:plain

Inspector における Transform は通常ではこのような表示ですが

f:id:baba_s:20170822182206p:plain

「TransformPro」を導入するとこのような表示になります

f:id:baba_s:20170822182223p:plain

折りたたみを開くとこのようになります

ローカル座標/ワールド座標

f:id:baba_s:20170822182717p:plain

Inspector 上でローカル座標とワールド座標を切り替えられるようになります

スケール値

f:id:baba_s:20170823125552p:plain

スケール値の x, y, z がすべて同じ値の時に
スケール値のアイコンをクリックすると表示をまとめることができます

モード 表示
別々に表示 f:id:baba_s:20170823125801p:plain
一括で表示 f:id:baba_s:20170823125809p:plain

リセット

f:id:baba_s:20170823114004p:plain

各種リセットボタンを押すことで位置、回転角、スケール値をリセットできます

  • 位置は(0, 0, 0)に
  • 回転角は(0, 0, 0)に
  • スケール値は(1, 1, 1)に

一番上の「Reset」ボタンを押すとすべての値を一括でリセットします
各ボタンを使用して個々の値をリセットすることも可能です

ナッジ

f:id:baba_s:20170822185142p:plain

これらのボタンを使用すると、オブジェクトの位置と回転角を特定の数値分、加算/減算できます
位置は 1, 4, 16 の単位、回転角は 30, 45, 90 の単位で加算/減算できます
ナッジの単位は設定ダイアログから変更可能です

接地

f:id:baba_s:20170823141200p:plain

これらのボタンを選択すると選択中のオブジェクトを
下に存在するオブジェクトにくっつけることができます

ボタン 内容
f:id:baba_s:20170823141326p:plain 位置のみ接地
f:id:baba_s:20170823141336p:plain 位置と回転角を接地

コライダのアタッチ

f:id:baba_s:20170823114438p:plain

これらのボタンを押すことでコライダをアタッチできます

ボタン 内容
f:id:baba_s:20170823115344p:plain Box Collider
f:id:baba_s:20170823115350p:plain Capsule Collider

ランダム

f:id:baba_s:20170823140901p:plain

これらのボタンを使用することで回転角をランダムに設定できます

LookAt

f:id:baba_s:20170823115901p:plain

クリップボードに位置情報をコピーしている状態でこのボタンを押すと、
その方向を見るようにオブジェクトを回転させることができます

クリップボードに位置情報をコピーする方法は後述します

Scene ビュー

「TransformPro」を導入すると Scene ビューの右上にいくつかガジェットが追加されます

f:id:baba_s:20170823120338p:plain

シーンギズモ

f:id:baba_s:20170823120546p:plain

スパナアイコンをクリックすると追加されたガジェットの表示/非表示を切り替えられます

f:id:baba_s:20170823122424p:plain

鍵アイコンをクリックするとギズモの操作をロックできます

境界表示

f:id:baba_s:20170823122702p:plain

これらのボタンを使用することで各境界の表示/非表示を切り替えられます

ボタン 内容
f:id:baba_s:20170823123046p:plain Mesh Renderer の境界の表示/非表示を切り替え
f:id:baba_s:20170823123057p:plain Collider の境界の表示/非表示を切り替え
f:id:baba_s:20170823123104p:plain 境界の表示座標系をローカル/ワールドで切り替え

クリップボード

f:id:baba_s:20170823123418p:plain

これらのボタンを使うと transform の位置、回転角、スケール値を
クリップボードにコピーして他のオブジェクトの transform にペーストできます

ボタン 対象
f:id:baba_s:20170823123701p:plain すべて
f:id:baba_s:20170823123708p:plain 位置
f:id:baba_s:20170823123719p:plain 回転角
f:id:baba_s:20170823123725p:plain スケール値

コピーする時はこれらのボタンをクリックするだけです
ペーストする時はこれらのボタンを Shift を押しながらクリック、もしくは右クリックします

Shift を押してペーストモードになっている時はボタンが青緑色になります

モード 表示
コピー f:id:baba_s:20170823124143p:plain
ペースト f:id:baba_s:20170823124016p:plain

下部の 1 ~ 5 のボタンはセーブスロットになっているので
コピペしたい Transform の情報を最大 5 つまで記憶しておくことができます

f:id:baba_s:20170823124817p:plain

スナップ

f:id:baba_s:20170823124741p:plain

これらのボタンを使用することで選択中のオブジェクトの位置と回転角をスナップできます

ボタン 対象
f:id:baba_s:20170823125035p:plain 位置と回転角
f:id:baba_s:20170823125044p:plain 位置のみ
f:id:baba_s:20170823125052p:plain 回転角のみ

スナップの単位は設定ダイアログから変更可能です

設定

f:id:baba_s:20170823141542p:plain

Inspector で歯車アイコンをクリックすると設定ダイアログを開くことができます

f:id:baba_s:20170823141604p:plain

Snapping

スナップの挙動を変更できます

f:id:baba_s:20170823124741p:plain

項目 内容
Position Size:スナップの単位
Origin:スナップの原点
Rotation Size:スナップの単位
Origin:スナップの原点

Bounds

境界表示周りの挙動を変更できます

f:id:baba_s:20170823122702p:plain

項目 内容
Enable Calculations Scene ビューの境界表示用のボタンの表示/非表示切り替え
Bounds Display Mode
Maximum Bounds Drawn

Nudges

ナッジの単位を変更できます

f:id:baba_s:20170822185142p:plain

項目 内容
Position 位置用のナッジの数
Nudge X 位置用のナッジの単位
Rotaion 回転角用のナッジの数
Nudge X 回転角用のナッジの単位

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